この記事の要点

勉強に疲れたときは、眠気や行き詰まりなど、今つらいと感じている原因を確かめてみましょう。机から離れる、画面を見ずに休む、少量の復習から再開する、予定を減らす、睡眠を優先するという5つの工夫を紹介します。その日の状態に合わせて、続ける量や休み方を選び直すことが大切です。

参考書を開いているのに、同じところを何度も読んでしまう。問題を解こうとしても手が動かず、時計ばかり気になる。

「今日はもっと進めるつもりだったのに」と思うと、休むことにも少し後ろめたさを感じてしまいますよね。

でも、私は、疲れた日まで予定どおりに頑張ろうとしなくてもいいと思っています。仕事や学校で過ごしたあとの勉強なら、その日の体力や気分に差があるのも無理はありません。

大切にしたいのは、疲れを我慢して机に向かい続けることより、また取り組めるように勉強量や休み方を調整することです。

今回は、勉強に疲れたときに取り入れたい工夫を5つ紹介します。集中できない日に、できそうなものを一つ選んでみてください。

勉強に疲れたら、まず「何がつらいのか」を考える

ひとことで「疲れた」といっても、眠くて内容が頭に入らないときと、難しい問題で行き詰まっているときでは、必要な対応が違います。

私なら、まず次の3つを確かめます。

  • 眠気が強く、文章を追うのも難しくなっていないか
  • 同じ作業が続いて、飽きてきていないか
  • 分からない問題を前にして、手が止まっていないか

解き方が分からないのであれば、解説を読んだり、少し前の基礎問題に戻ったりする方法があります。けれど、うとうとしている状態なら、課題を変えるだけではつらいかもしれません。

「集中できない自分は駄目だ」と決めつける前に、今の状態を確かめたいところです。休憩する、課題を軽くする、今日は終える。どれも選んでいいと思います。

勉強に疲れたときに取り入れたい5つの工夫

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1.区切りをつけて、いったん机から離れる

同じページを眺めたまま時間だけが過ぎているなら、まず教材を閉じてみましょう。

「この問題の答えを確認したら休む」「この段落を読んだら席を立つ」など、終わりを小さく決めると、途中でも区切りをつけられます。

休憩中は、水を飲む、窓の外を見る、部屋を少し歩くなど、勉強から離れる時間をつくってみてください。何か有意義なことをしようとせず、ぼんやり過ごしても構いません。

短い課題の切り替えが、時間経過による注意力の低下を抑えた実験もあります。ただ、誰でも同じ時間で集中が戻ると決まっているわけではありません。

例えば最初は5分ほど休み、その後の調子を確かめる。そのくらい柔軟でいいと思います。

私が大切にしたいのは、休む前に「次はどこから始めるか」を残しておくことです。「例題3から」と一言メモしておけば、戻ったときに再開場所を探さずに済みます。

2.休憩中は、スマホを置く時間もつくる

「少しだけ」のつもりでSNSを開いたのに、次の投稿、その次の動画と見続けてしまう。そんな休憩になっていませんか。

スマホを見ることが楽しみなら、すべて我慢する必要はありません。ただ、勉強の合間に毎回開いているなら、画面を見ない休憩も試してみたいところです。

休憩中にスマホで作業をした人は、紙やパソコンで同じ作業をした人に比べ、その後の課題で不利な結果になった実験があります。特定の条件での研究ですが、「スマホを触れば十分に休める」とは限らないことを考えさせられます。

私なら、まず休憩の最初の数分だけ、スマホを手の届かない場所に置きます。タイマーとして使う場合も、設定したら画面を伏せておく方法があります。

連絡を確認したいときは、確認する時間を決めておく。いきなり使い方を大きく変えるより、こうした小さな工夫から始めるのがよさそうです。

3.再開するときは、少しだけ復習する

休憩のあと、いきなり難しい問題に戻ろうとすると、また手が止まることもあります。

そんなときは、直前に学んだ内容を少しだけ確認するところから始めてみましょう。

例えば、英単語を3つ思い出す、用語の意味を一つ説明する、さっき解いた問題の手順を書いてみる、といった方法です。分からなければ教材を開いて確かめれば大丈夫です。

学習後に内容を思い出すテストを行った学生が、繰り返し読み直した学生より、2日後や1週間後によく覚えていた研究もあります。

ただし、これは疲れを取る方法ではありません。休憩して、勉強に戻れそうになったときの復習方法として取り入れたい工夫です。

私は、再開の一歩まで大きくしなくていいと思います。まず一つ確認してみて、続けられそうかどうかを判断する。それでもつらければ、無理に量を増やさなくて構いません。

4.疲れた日は、予定を小さくする

「あと20ページ」「問題集を1章分」と考えるだけで、気持ちが重くなる日もあります。

そういう日は、最初に立てた予定を見直してみましょう。

「間違えた問題を1問だけ確認する」「明日の授業の見出しだけ読む」など、終わりが分かる量に変えてみてください。

私が避けたいのは、予定を減らしたことで「今日は何もできなかった」と考えてしまうことです。1問でも疑問が解決したなら、その分は進んでいます。

残った内容は、明日やることとして書き出しておきましょう。「続きから勉強する」だけでなく、「12ページの例題を解き直す」と具体的に残しておくと、次にすることが明確になります。

仕事や家事がある日は、最初から短い予定にするのも一つの方法です。余裕のある日と忙しい日で、同じ勉強量を求めなくてもいいと思います。

5.眠気が強い日は、睡眠を優先する

夜遅くまで机に向かっていると、「あと少しだけ進めたい」と思うことがあります。

でも、眠くて内容を追えないなら、勉強時間を延ばす前に、翌朝までにどれくらい眠れるかを確かめたいところです。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、成人は個人差を踏まえ、6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することが勧められています。中高生は8〜10時間が参考とされています。

成人の「6時間以上」は、誰でも6時間眠れば十分という意味ではありません。自分に必要な睡眠を削ってまで、毎日の予定を詰め込まないことが大切です。

私なら、眠気の強い日は翌日の最初の課題を決めて、その日の勉強を終える選択をします。

「今夜のうちに全部取り返す」と考えるより、翌日にどうつなげるかを考えたいですね。

何から始めるか迷ったときの手順

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疲れていると、休むか続けるかを決めること自体が面倒に感じるかもしれません。

そんなときは、次の流れを試してみてください。

  1. 勉強している場所に印をつけ、教材を閉じる
  2. まず5分ほど、画面を見ずに休憩する
  3. 取り組めそうなら、復習を1問だけ試す
  4. 内容を追えるなら短く続け、つらさが残るなら休息を優先する

この時間や問題数は、取り入れ方の一例です。決めた時間が過ぎたからといって、必ず勉強に戻らなければならないわけではありません。

私は、その日の予定を守ることと同じくらい、今の状態に合わせて予定を変えることも大事だと思っています。

なお、睡眠の不調が続き、日中の生活にも支障が出ている場合は、勉強の工夫だけで抱え込まず、医療機関に相談してください。

まとめ|勉強に疲れた日は、できる量を選び直そう

勉強に疲れたときは、机から少し離れる、スマホを置く、少量の復習から再開する、予定を減らす、睡眠を確保する。この5つを、今の自分に合わせて選んでみてください。

毎日同じように集中できなくても、必要以上に自分を責めなくていいと思います。

今日は少し進める日でもいいし、早めに休む日でもいい。まずは「ここまでやった」と区切りをつけて、そのあとでできそうな量を考えてみましょう。

参考にした資料

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